AWSに転職したいけれど中途採用の難易度はどれぐらいなんだろう、どうすればAWSに転職できるんだろう、とAWSへの転職に憧れる人は多いでしょう。
AWSは、外資系IT企業やクラウド企業の中ではトップ企業のひとつであり、新卒入社の難易度はとても高いです。
しかし、中途採用の場合は、転職難易度は低くないものの、自分に合うポジションとアピール次第では転職は不可能ではありません。
中途採用では、ポジション毎に求人が出ています。
自分の強みをしっかり活かせるポジションを見つけ出し、正しく自分をプレゼンすることで、中途採用を勝ち取ることは可能です。
地方の無名大学出身だけれどAWSに転職している知人を複数知っています。
この記事では、AWSへの転職難易度や、どうすればAWSへ転職することが出来るかについて、長年IT業界で働き転職経験もある筆者が解説していきます。
AWSの転職の現状と転難易度は?
AWSの中途採用の概要と難易度
AWSは幅広いポジションで中途採用を行っており、技術職から営業、サポート職まで多岐にわたる求人が出ています。
特にクラウドエンジニア、ソリューションアーキテクト、プロダクトマネージャーなどが多く見られます。
そんなAWSの転職難易度は非常に高いです。
高い年収や将来性に加え、世界トップクラスの企業であるため、求められるスキルや経験も非常に高くなります。
採用では、専門的な深い知識に加え、リーダーシップ(Our Leadership Principles/OLP)の理解が重視されます。
AWSでの中途採用では、全般的に、しっかりとした準備と説得力のある経験が不可欠です。
AWSの代表的な中途採用求人例
ソリューションアーキテクト
ソリューションアーキテクトとは、AWSのサービスを活用して、顧客のビジネス課題に対応する最適なソリューションを設計・提案する役割です。
主にクラウドを利用した既存システムの移行や新しいテクノロジーを活用したイノベーションをリードするポジションとなります。
高度な技術スキルと経験が必要で、特にクラウド環境での実務経験が重視されます。
また、お客様を訪問しAWSを語る人材でもあるため、優れたコミュニケーション能力が求められます。
技術的な深い知識と高いコミュニケーションスキルが求められるため、転職難易度は高いです。
しかし、AWSには様々なサービスがあり、顧客も様々あります。
自分の強みが生かせるポジションを探すことが中途採用への近道です。
求人を見るとわかりますが、WebアプリケーションDevコンサル、データベーススペシャリスト、セキュリティといった技術的な切り口もありますし、エンタープライズ向け、公共向け(パブセク)、金融、パートナーといった顧客セグメントで強みを生かせる求人もあります。
セールス(営業)
セールスは、企業顧客との関係を構築し、AWSのサービスを提案・導入する役割です。
エンタープライズ営業、SMB営業、パートナー営業などお客様の規模や業界によって組織され、各営業担当はそれぞれの分野で専門性を発揮しながら、顧客の課題解決に取り組みます。
ITやB2Bの営業経験はもちろんのこと、クラウドサービスの知識や、コミュニケーション能力、交渉スキルなどが求められます。
プロフェッショナルサービス(コンサルタント)
プロフェッショナルコンサルタントは、顧客と密接に連携し、AWS上での複雑なプロジェクトを成功させるための支援を行います。
プロジェクトベースでの仕事で、マネジメントや技術的なアドバイスをします。
プロジェクトの内容は、初期導入支援、標準化支援、大規模マイグレーション、ビッグデータ、クラウドベースの新規アプリケーション開発など多岐に渡ります。
複雑なプロジェクトをリードできる能力が求められ、難易度が非常に高いです。
AWSの過去の中途採用のトレンド
AWSでは、クラウドの普及に伴い、クラウドエンジニアリングとソリューションアーキテクトの求人が増加しています。
また、データエンジニア、AI/MLエンジニア、セキュリティ専門職など、特定の技術領域に精通した、専門性の高いポジションの採用が増えています。
ほかにも、特定業界に特化した営業やコンサルタントのポジションが随時出てくるので、自分の経歴や強みに合った求人をキャッチするのが大事です。
AWSは第二新卒でも転職できる?
AWSでは第二新卒でも転職が可能です。
「クラウドサポートアソシエイト / Cloud Support Associate (第二新卒)」といった第二新卒向けであることを明記した求人も出ています。
第二新卒は1~3年程度の社会人経験が求められます。
即戦力が求められるAWS求人の中では、ポテンシャル採用の側面が強いものの、求められるスキルや秘める力をアピールするスキルは必要ですので、しっかりとした準備が必要です。
AWS認定資格の取得やクラウドに関する基礎知識を積むことで、採用の可能性を高めることができるでしょう。
AWSの案件の特徴
AWSは特にエンタープライズとパブリックセクターで強みを発揮していますが、スタートアップや中小企業向けにも柔軟なサービスを提供しており、幅広い業界での利用が進んでいます。
AWS Summitを見ても、名だたる企業が採用企業として登壇しており、こんな大企業でも採用されているのか、こんな業種でも採用されているのか、と知ることが出来ます。
パブリックセクターでは、デジタル庁主導のガバメントクラウド(政府クラウド)に、基準を満たすクラウドとしてAWSも選ばれており、パブリックセクターの採用はこの数年で一段と増え、まだ今後も増えていくでしょう。
AWSへの転職希望者が多い理由
AWSへの転職希望者が多い理由①成長企業&キャリアアップの機会が豊富
AWSへの転職希望者が多い理由の一つとして、成長企業&キャリアアップの機会が豊富という点が挙げられます。
AWSはクラウドコンピューティング市場で圧倒的なリーダーシップを誇り、急速な成長を続けています。
この企業の大きな成長は、社員にとってキャリアの発展や多くのチャンスが期待できる環境になっています。
また、AWSでは、多様なキャリアパスが存在します。
社員は新しい技術やプロジェクトに積極的に参加でき、スキルを高めながらキャリアアップを図ることができます。
AWSでは、自分が希望するポジションがあれば、自ら異動の希望を出すことができ、スキルマッチして受け入れられれば新しい部署で働くことが出来ます。
新しい技術やサービスの開発に携わる機会が豊富で、個々の成長にもつながるため、転職先として非常に魅力的です。
AWSへの転職希望者が多い理由②報酬が高い
AWSへの転職希望者が多いもう一つの理由の一つとして、報酬が高いことが挙げられます。
IT業界の年収は他の業界に比べて高い水準にありますが、AWSはその中でも給与が高く、平均年収は業界平均を大きく上回ります。
年俸制の給与に加えて、成果主義のボーナスや譲渡制限付き株式(RSU)の付与があり、トータルの報酬パッケージは非常に魅力的です。
AWSへの転職希望者が多い理由③柔軟な働き方
AWSへの転職希望者が多い最後の理由として「柔軟な働き方とキャリアアップの機会」が挙げられます。
AWSは、リモートワークやフレックスタイムなど柔軟な働き方が可能で、ワークライフバランスを重視する社員にとって魅力的です。
制度などのハード面が整っているだけでなく、Family Firstの考えが浸透しており、お互いの状況を理解しあうカルチャーがあるのも大きな強みです。
子供の急な体調不良による休みはもちろん、子供のお迎え対応などは、女性だけでなく男性でも柔軟に対応できる会社の雰囲気なのは、働きたいと魅力を感じるひとつの要因ともなっているでしょう。
AWSへの転職難易度が高い理由
AWSへの転職難易度の理由①業界知識や高い技術スキルが求められる
AWSへの転職難易度が高い理由の一つに、業界知識や高い技術スキルが求められる点が挙げられます。
AWSでは、最近は基幹システムや重要システムで採用されることも多く、企業や政府機関の高度なニーズに対応する必要があります。
膨大なデータ処理、高度なセキュリティ、グローバル規模の運用、カスタマイズされたソリューションなど、非常に複雑な要件があるので、それに対応するだけの高い技術力が求められます。
また、AWSの技術を効果的に活用するには、クラウドや技術の知見だけでなく、特定の業界、例えば金融やヘルスケアの独自の業務や慣習、要件に精通していることも大切です。
顧客に対して最適なソリューションを提供しビジネス課題を効果的に解決するために、AWSでは高いスキルが求められます。
AWSへの転職難易度の理由②優秀な応募者が多く競争が激しいから
AWSへの転職が難しいもうひとつの理由は、応募者が非常に多く、競争が激しいことが挙げられます。
AWSは成長性が高く、報酬やキャリアアップの機会が豊富なため、多くの優秀な人材が応募します。
そのため、応募者同士の競争が激化し、採用されるためには他の候補者よりも抜きん出たスキルや経験が求められます。
また、採用プロセスも、多面的に技術力や適性を厳しく評価されるため、この競争を勝ち抜くのは簡単ではありません。
AWSへの転職難易度の理由③リーダーシップが求められるから
AWSへの転職が難しい最後の理由として、「リーダーシップが求められるから」という点を挙げます。
AWSでは全社員がリーダーとしての行動を期待されています。
これは、単に指示に従うだけではなく、自ら問題を発見し、解決に導く能力が求められることを意味します。
また、チーム全体の成功を意識しながら、他者をリードし、意思決定を行う力も必要です。
リーダーシップは問題解決能力、意思決定力、他者を動機づける力、自律性、そして高いコミュニケーション能力など、複雑で多面的なスキルであり、すべての人が高いレベルで発揮できるわけではないので、リーダーシップを求められることが転職難易度を高める要因となります。
AWS転職に有利なスキルセット
AWS転職に有利なスキル①AWS認定資格
AWSへ転職を希望するならAWS認定資格は持っておくべきともいえます。
認定資格は、AWSの特定のサービスやアーキテクチャに対する理解度を示し、仮に実務経験がない場合でも、知識の裏付けとして強力なアピールポイントとなります。
AWS認定資格を持っていると、クラウド技術の専門知識とスキルが証明されるため、定量的に自分の知識を採用担当者に伝えることができるので、しっかりと取得をしておきましょう。
資格は、Practitioner, Associate, Professionalがありますが、応募するポジションによって評価されるレベルは異なりますので、ポジションにあった認定資格をアピールするようにしましょう。
AWS転職に有利なスキル②DevOpsの経験
AWSへの転職で、DevOpsの経験があると有利になると言えます。
というのも、DevOpsのプラクティスは、AWSのクラウド環境での運用に深く結びついているからです。
AWSでは、インフラのコード化(IaC)、継続的インテグレーション/継続的デリバリー(CI/CD)、パイプラインの構築、モニタリングと自動化が重要です。
これらのスキルを持つことで効率的なシステム運用が可能になります。
DevOpsの経験があると、それをAWSクラウド環境での構築運用に生かすことができるでしょう。
AWS転職に有利なスキル③業界に特化したスキルや経験
業界に特化したスキルや経験はAWSへの転職に非常に有利です。
AWSはさまざまな業界、企業規模で利用されています。
それぞれの業界には特有の規制やニーズ、ワークフローが存在するので、このような業界特有の課題を理解し、それに対応するソリューションを提供できることは、AWSの導入や運用において非常に重宝されます。
例えば、小売業では、季節ごとの需要変動やプロモーションに対応できる柔軟なITインフラが必要で、在庫管理とロジスティクス、顧客エンゲージメントなどが求められます。
一方、金融業界では厳しいセキュリティとコンプライアンスが求められることや、リアルタイム性・低レイテンシーが求められ、重要視するポイントや視点が全く異なります。
業界だけでなく、中小企業・スタートアップに強い、グローバル企業に強い、化石のようなレガシーシステムのモダナイゼーションが得意、などといった切り口もありです。
何かに特化した知識があることで、より効果的な提案や実行が可能となり、企業にとって価値の高い人材と見なされます。
AWSに向いている人の特徴
AWSに向いている人の特徴①学習意欲が高い
AWSに向いている特徴のひとつとして、学習意欲が高いことが挙げられます。
AWSは技術が急速に進化し、新しいサービスや機能が常に追加されるため、これらをキャッチアップするための学習が不可欠です。
学習意欲が高ければ、新しい知識やスキルを積極的に習得し、それを自分のものとしてどんどん業務に生かしていくことが出来ます。
AWSの環境で成功するためには、自己学習を続け、新技術をすぐに実践できるようになる姿勢が大切です。
学ぶことが好きなひとはAWSに向いていて、どんどん活躍をしていきますが、新しいことはやりたくない人は、AWSが苦痛で大変な環境になっていくことは間違いないでしょう。
AWSに向いている人の特徴②柔軟に適用できる
AWSのような外資系企業では、ビジネスのスピードや市場の変化に迅速に対応するため、方針や社内の指示が頻繁に変わることがあります。
これは、顧客ニーズや競争環境の変化に対応し、成長とイノベーションを促進するためです。
また外資系企業では、本国の方針変更に加えて、各国や地域の状況に応じて柔軟な対応が必要となり、結果的に日本サイドの方針が二転三転して、翻弄することが多くあります。
そのため、社員には柔軟性や適応力が求められることが多いです。
方針の変更は、長期的な成功を目指すための戦略的な調整と捉えられ、柔軟に対応できる人はAWSに向いていると言えます
AWSに向いている人の特徴③プレッシャーに強い
AWSは業界リーダーとして、顧客から常に高い期待を受けており、迅速な問題解決と優れたサービス提供が求められます。
また、AWSでは「デイ・ワン」文化があり、常に新しい挑戦をし、顧客中心のアプローチを求められるので、自分がこれまでに経験したことのないチャレンジも増えます。
どんどんとリリースされる新サービスや革新的な提案をしていると、どうしてもうまくいかないことやバグ、不具合も発生し、強いストレスがかかることになります。
しかし、そういった中で、常に最新の技術を学びながら、結果を出すことが期待されます。
うまくいかないことやプレッシャーに面白みを感じ、それを楽しみながら前に進めていけるマインドを持っていることは、AWSにおいて大きな強みになるでしょう。
転職を成功させるためにやるべきこと
AWS転職成功のポイント①AWS文化の理解
AWSに転職をしたいと考えるのであれば、まずはAWSのカルチャーを理解しておく必要があります。
AWSカルチャーの理解が重要な理由は、採用プロセルで、スキルに加えて、カルチャーマッチするかを重視されるためです。
AWSでは、顧客中心主義、イノベーション、リーダーシップなどが重視されており、これらの文化に適応できる人材が求められます。
AWSの16項目のリーダーシップ原則を詳しく学び、それがどのように日々の業務に影響を与えるかを理解したり、WSの経営陣やリーダーが参加するインタビューやイベントを視聴し、会社のビジョンや価値観を知るとよいでしょう。
文化を理解し、それに沿った行動や価値観を持つことは、AWSでの採用、そしてその後組織内で成功するために不可欠です。
会社について深く正しく理解するためには、転職エージェントの活用が効果的です。
企業文化やマッチングは、採用においてだけでなく、その後のキャリア成功にも直結する重要な要素です。
転職エージェントは、これまでの経験や企業との関係の中で、企業の内部情報や職場環境に関する情報知見を持っています。
あなたが企業文化とどれほどフィットするか、面接でどのような質問がされるか、さらにどの経験やスキルがその企業に最も響くのか等、丁寧にアドバイスを受けられます。
転職エージェントのサポートを受けることで、最適な企業を選び、ミスマッチを避けることができます。
利用は無料なので、まずは登録してプロのアドバイスを受けてみましょう!
AWS転職成功のポイント②スキルやリーダーシップの棚卸
AWSに転職するには、スキルやリーダーシップの棚卸をどれぐらい真剣にするかは、とても重要です。
スキルやリーダーシップの棚卸が重要な理由は、自分の強みを明確にし、転職先にとって価値のある人材であることを効果的にアピールできるからです。
棚卸を行うことで、自分のキャリアにおける成功事例や具体的な成果を整理し、求められる役割にどのように適合するかを明確に伝えることができます。
また、棚卸を通じて、転職先で必要とされるスキルのギャップを把握し、それを補完するための戦略を立てることも可能です。
現状から逆算することで、自分の市場価値を最大化できるよう考え行動することができ、転職活動をより効果的に進めることができます。
AWS転職成功のポイント③インタビュー対策
転職のインタビュー対策が重要な理由は、インタビューが自分のスキルや経験、カルチャーのマッチングを直接アピールする場だからです。
適切な対策を行うことで、自分の強みを的確に伝え、企業が求める要件にどれぐらいマッチしているかを明確に示すことができます。
また、面接での質問に対する準備を通じて、自己理解の解像度を高めることができ、本番で自信を持って対応することができます。
自信がある態度は、ポジティブな印象を与えることができます。
特にAWSでは、リーダーシップ原則が重視されているので、それに関する質問に備えておくことで、AWSへの転職確度を高めることができるでしょう。
AWSの中途採用プロセス
AWSの選考フロー
1.書類選考
まずは書類選考です。
応募後、提出した書類はまずHiring Managerによって選考されます。
書類選考では、応募者のスキルセット、経験、業務に対する適性、そして企業文化との適合性が主に評価されます。
選考結果の通知を待ちながら、次のステップに備えて準備を進めることが大切です
2.一次面接(電話面接)
書類選考を通過すると、一次面接への案内がメールで届きます。
元々は一次面接のみリモート面接でしたが、最近は全ての面接がリモート面接となっています。
一次面接では、1 人の面接官と45分~60分の1on1面接をします(ポジションによって2名の場合もあり)。
また、ポジションによっては、面接前に Online Assessment を実施する場合があります。
書類選考が通過次第、面接に向けて、事前にしっかりと準備を整えましょう。
AWSが特に重視しているのは、リーダーシップ・プリンシプルに共感し、実際の業務でそれをどのように活かしてきたかです。
面接では、自分がこれまでのキャリアの中で、具体的な場面においてどのリーダーシップ・プリンシプルを実践したかを明確に伝えることが重要です。
そのためには、過去の職歴を振り返り、各プリンシプルに関連するエピソードを具体的に整理し、自信を持って話せるよう準備しておくことが不可欠です。
また、AWSの面接は、行動に基づくインタビュー(Behavioral Interview)が中心です。
これは、過去の実際の経験を通じて、あなたの行動パターンや問題解決能力を評価するものです。
例えば、プロジェクトで直面した困難な状況をどのように克服したか、チームメンバーとどのように協力して成果を出したかといった質問が想定されます。
このような質問には、STARメソッド(Situation: 状況、Task: 課題、Action: 行動、Result: 結果)を用いて、明確で説得力のある回答を準備しておきましょう。
3.最終面接(ループ面接)
ループ面接では、複数の面接官と順番に60分の面接を行い、異なる視点からあなたのスキルや経験を評価します。
AWSの採用プロセスにおいて非常に重要であり、技術的なスキル、問題解決能力、リーダーシップ、そして文化的な適合性が主に評価されます。
この面接は、すべてのセッションが一括でスケジュールされるので、何度も面接に行く必要がない点は助かります。
但し、複数日にわたって調整することも可能ですので、準備時間を確保しながら、最善の状態で臨めるようにしましょう。
(以前はオンサイトでしたが、現在はリモート面接となっています。今後オンサイトに戻る可能性もあります)
ポジションによっては、追加のアサインメントが課される場合もあります。
これらの課題は、実際の業務に関連した内容で、あなたのスキルや適性をより深く評価するためのものです。
アサインメントがある場合は、計画的に取り組み、しっかりと準備を進めましょう。
ループ面接は、あなたがAWSでどのように活躍できるかを総合的に評価される重要な場面です。
リーダーシップ原則に基づいた具体的な経験をもとに、自分を効果的にアピールすることが求められます。
しっかりと準備を整え、自信を持って面接に臨みましょう。
4.オファー面談
オファー面談では、企業側から具体的なオファー内容について説明があり、年収や福利厚生、入社時期などの条件が提示されます。
ここは、自分にとって重要な決断をする場であり、条件についての交渉も可能です。
特に年収については、市場相場や自身のスキル・経験を踏まえた上で、自分が納得できるように交渉できるタイミングです。
事前に希望条件や交渉のポイントを整理し、万全の準備を整えましょう。
また、他の要素、例えばボーナス、ストックオプション(RSU)、あるいはリモートワークの可否など、総合的に考えてベストな条件を引き出せるよう多角的に情報を整理し、自分が目指す姿をしっかり描いてから臨むことが重要です。。
転職エージェントを利用して応募している場合は、、自分が望む条件でオファーを受けられるようサポートしてもらいましょう。
オファー面談は、新しいキャリアのスタートを切るための大切なステップです。
納得のいく結果を得られるようにしっかりと準備をしましょう。
AWSの企業情報
AWSの会社概要
Amazon Web Services (AWS) は、Amazon.comの子会社として、クラウドコンピューティングサービスを提供しています。
2006年にサービスを開始し、企業向けに幅広いインフラストラクチャサービスを提供するリーディングカンパニーです。
クラウドサービスの分野で非常に高い評価を受けており、市場のリーダーとして広く認識されています。
世界中の多くの企業や政府機関がAWSのサービスを利用しており、その信頼性と柔軟性が高く評価されています。
主なサービスとして、コンピューティングパワー(EC2)、ストレージ(S3)、データベース管理(RDS)、人工知能(SageMaker)などがあります。
AWSは革新と迅速なサービス展開を強みとしており、顧客のニーズに迅速に応えることを使命としています。
クラウド市場におけるリーダーシップを維持するために、常に新しいサービスの開発と既存サービスの改善に注力しています。
AWSの理念・DNA
Amazon Web Services (AWS) の持つDNAとして、「地球上で最もお客様を大切にする企業であること」という基本理念があります。
この理念は1995年にAmazon.comがビジネスを開始した際に掲げられ、現在もそのまま受け継がれています。
また、アマゾンには、全世界共通の「Our Leadership Principles」という16項目からなる信条があります。
これらの原則は、社員全員が日々の活動においてリーダーシップを発揮するための指針となっています。
チームを持つマネージャーであるかどうかにかかわらず、全ての社員がリーダーシップを実践することが期待されていますので、AWSを含めたアマゾンで働きたい人は必ず目を通しておきましょう。
AWSのカルチャー
AWSは外資系なので殺伐としていると想像するかもしれませんが、非常にフレンドリーで、チーム全体で成果を最大化する文化があります。
社員は個人の成果はもちろん、チーム全体での成果を重視し、困っている同僚を積極的にサポートする温かい雰囲気があります。
これは、AWSのリーダーシップ原則の一つである「Earn Trust」が深く根付いているためでしょう。
また、アマゾンには「Day One(デイ・ワン)」文化があります。
「毎日が始まりの日」と考え、チャレンジ精神を持ち常に学び挑戦し続ける文化がアマゾンには根付いています。
優秀な上に、日々新たなチャレンジを繰り返す集団なので、その中に入ると面白くて刺激的な毎日になりますよ
AWSの女性の働きやすさ・ダイバーシティ
AWSでは性別を意識することなく働くことができ、性別によってチャンスに差がない環境が整っています。
AWSは、ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン(DE&I)を推進し、女性が働きやすい環境を整えています。
女性管理職も多く、育児中の社員に対するサポートも充実しています。
有給休暇や産休・育休の取得がしやすく、リモートワークの導入によりライフステージに合わせた柔軟な働き方が可能です。
ハイブリッド勤務が推奨されており、社員はオフィス出社と在宅勤務を柔軟に選択できます。
ワークライフバランスを重視しているので、家庭の事情に応じて早めに帰宅して在宅で対応することも柔軟に認められています。
Family Firstの考えが浸透しているので、保育園の送迎や子供の急な体調不良にも柔軟に対応できる環境が整っているのは、子育て世代や介護世代としてはとても有難い一面です。
男性社員も育児休暇を取得することが一般的であり、周囲からのサポートも得やすい環境です。
育児中の女性に限らず、男性や独身の人も同じように柔軟な働き方をしている印象です。
アマゾンの会社の評判
アマゾンは、多くの信頼性ランキングで上位にランクインしています。
例えば、Morning Consultの最も信頼されるブランドランキングでは、アマゾンは米国全体で第3位、技術ブランドでは第1位にランクされています。
また、Axios Harris Pollでは、最も視認される企業100社のうち第8位にランクされており、15年連続でトップ10に入っています。
AWS転職に関するよくある質問
AWSへの転職に学歴は必要?学歴フィルターはある?
AWSには学歴フィルターはありません。
また、職歴やスキルがしっかりあれば、高卒でもAWSへの転職は可能です。
募集要項にも明記されているように、AWSへの転職では、基本的に学歴は問われません(もちろん、ポジションにより学位や資格が必要なものもあります)。
選考基準は、AWS経験の有無や学歴ではなく、むしろ実践的なスキルや問題解決能力に重きが置かれているからです。
極端な話、AWSの知識は入社後にしっかりと学べるので、入社時点での経験がなくても問題ありません。
大切なのは、基礎的な知識や、顧客の課題を理解し適切な解決策を提案する力です。
因みに、文系出身者や情報系以外の学部出身者も多いですし、出身校だけを見ると決して学歴が高いとは言えない人もAWSに転職して活躍していたりします。
新卒採用に限っては誰もが知る有名大学出身者が多いですが、中途採用の場合は学歴はあまり関係ありません。
私の知人も、地方の無名大学卒ですが、AWSに転職して働いています。
AWSは激務?残業は多い?
部署や担当プロジェクトによって異なりますが、全体としては残業が少ない方でしょう。
実際、ある従業員は、前職で多くの残業をしていたため、AWSに入社した当初は残業が多いことを予想していたものの、現在はほとんど定時で仕事を終えられることが多いと感じているそうです。
AWSでは、「家族との時間を大切にする」や「Well-beingを重視する」といったメッセージが頻繁に発信されており、マネージャーからも休みを適切に取りながら効率的に働くことが推奨されています。
このような文化が根付いているため、残業が強制される雰囲気は少ないようです。
さらに、AWSではフルフレックス制が導入されており、ミーティングやタスクのスケジュールを自分で調整することで、効率的に優先順位をつけて作業を進めることが可能です。
その結果、短時間で高いパフォーマンスを発揮することができ、残業を避けることができるのです。
ただし、プロジェクトの進捗状況や個人の役割によっては、状況が異なる場合もあるため、柔軟な働き方と自己管理が求められます。
全体として、AWSでは残業が少なく、働きやすい環境が整っていると言えるでしょう。
AWSでは英語力は必須?
英語力があると仕事の幅を広げる上で有利になりますが、AWSでは英語力は必須ではありません。
実際、英語を得意としない社員も多く活躍しており、日常業務を問題なく遂行することが可能です。
AWSはグローバル企業とは言え、日本支社だけでもかなり多くの社員がいます。
多くのポジションでは、お客様は日本企業で、社内で連携する人も日本の社員、社内の情報も重要なものはすべて日本語化されるので、英語は一切使わないというポジションも多く存在します。
AWSはグローバルな環境なので、英語が使用される場面もありますが、それ以上に重要なのは、自分の意見をしっかりと伝え、コミュニケーションを図る意欲ですのに、必要以上に英語力を悲観する必要はありません。
但し、エンジニアの場合は、英語で出てくる技術資料や最新情報をしっかりとキャッチアップする必要があるので、英語の資料を読むのが苦痛であれば、苦労する可能性はあります。
また、一定以上のマネージャ職を目指す場合は、本社とのコミュニケーションが必要になるので、ある程度の英語力は求められます。
まとめ:AWSへの転職難易度は高めだが自分に合うポジションを見つければ転職可能
AWSへの転職は難易度が高めですが、自分に合ったポジションを見つければ十分に可能です。
AWSは高度な技術スキルやリーダーシップ能力を求める一方で、幅広い分野でポジションを提供しており、多様なバックグラウンドを持つ人材を歓迎しています。
特に、自分の経験やスキルに合ったポジションを探し出し、適切な準備をすることで、転職の成功率を高めることができます。
また、たとえ今すぐにAWSへの転職が難しいとしても、IT業界でスキルや経験を積むことで将来的に転職の可能性を高めることができます。
現時点でAWSに転職できる能力がなくても、あきらめる必要はありません。
むしろ、AWSでのキャリアを見据えて、日々の仕事で実績を積み、必要なスキルを磨いていくことが大切です。
継続的な努力が、将来のチャンスを引き寄せる鍵となります。