Azureエキスパートインタビュー:星幸平 氏(株式会社電通国際情報サービス)

「社内の技術者にAzureを啓発し、あらゆる領域のビジネスに貢献」ISID 星幸平 氏


1975年、電通とGEのジョイントベンチャーとして設立された電通国際情報サービス(ISID)は、先進的な情報技術をベースに、ユニークなIT専門家集団として成長してきた。日本の金融機関や製造業のトップクラスの企業と直接取引し、事業環境の変化に呼応する先進的なITソリューションを提供している。

IoT、ビッグデータ、AI等の先進テクノロジーを、ものづくり、金融、地方創生、スポーツなどの幅広い領域に適用する同社が、いま注力しているのが、Microsoft Azureの活用だ。

今回は、全社へのクラウド周知に取り組み、顧客の新しいビジネス創出に挑む、技術本部 開発技術部 クラウドグループ クラウドアーキテクトの星幸平氏にお話しを伺った。


社内コミュニティでAzureを推進


「クラウドを使っていかにビジネスを発展させるか」をテーマに、私はクラウドのプロフェッショナルとして、パブリッククラウドの導入提案支援や、全社の戦略・アライアンス、クラウドの教育・推進業務を担っています。

戦略・アライアンスは、パブリックベンダー、たとえばAzureならマイクロソフトと一緒に、ISIDでいかにクラウドを使うかなどの戦略を練る。クラウドの教育・推進業務では、社内の技術者によりクラウドを知ってもらうための啓発活動の一つとして、「Tech Palette」というクローズドの技術コミュニティを運営しています。

Tech Paletteは、ISIDグループ内で各事業部に点在している技術者と部門間の壁を取り払い、ノウハウを共有することを目的に発足したコミュニティ。1ヶ月に1回、社内から発表者を募り、AI、IoT、クラウドなどの技術情報や、自社ソリューションの紹介など、話したいテーマで発表してもらっています。その中で私が担当・企画・推進しているのが、Azureです。


isid02_size.jpg 株式会社電通国際情報サービス 技術本部 開発技術部
クラウドグループ クラウドアーキテクト 星幸平 氏



たとえば、Azureを使ったブロックチェーンのサービスや、働き方改革への応用、イーサリアムなど分散化技術を検証した話など、幅広い勉強会を企画しており、ときには、マイクロソフトからゲストを招いて登壇してもらうこともあります。

そして、勉強会の後には懇親会を開催。同じ社内の技術者とはいえ、事業部が異なれば何をやっているのかを知る機会もないため、各事業部で専門技術を持つ人たちとの交流ができるのは貴重な時間です。それもあってか、Tech Paletteは毎回約80名が集まるような、技術者が率先して参加するコミュニティに成長しました。

今後は、発表を聞いている側もアウトプットできる、Azureに関する課題でディスカッションするような参加型の企画も検討したいですね。運営側が一方的にクラウドの良さを伝えるのではなく、参加者同士が双方向で発信し合えるような場としてコミュニティを活用してもらえればと考えています。


Azureはビジネスのアジリティを上げる


このコミュニティによるAzure推進活動を通じてまず目指したいのは、グループ全員にAzureの利点をもっと知ってもらうことです。利点を知り、Azureを使うことで、それぞれの事業領域でよりビジネスを発展させてほしいと思っています。

パブリッククラウドのなかでもAzureの強みは、AIやPaaS系のサービスが非常に豊富で、新しいサービスが次々と生まれていること。グラフィカルで使いやすいため、新しいサービスもすぐに試してキャッチアップしやすく、活用すれば、クライアント企業のビジネスのアジリティを上げることにつながります。

加えて、AzureにOffice365やMixed Realityなど、Microsoftのあらゆるソリューションを組み合わせれば、新しいビジネス価値を創出できる可能性が大いにある。この魅力を全社に知ってもらいたいのです。

ISIDはもともとマルチクラウドに対応しており、AIやビッグデータ、IoTに関する技術的な投資も積極的に行っています。そのため先進的な取り組みも多く、たとえばFinTechのスタートアップを支援する「Fino Lab」を開設したり、AIを活用したスマート漁業の実証実験をしたりなど、事例はたくさんあります。

ですから、Tech Paletteを通じてAzureの良さを知ってもらうことで、各事業部が持つ先進的テクノロジーとのシナジーを生み、現場単位でもお客様と一緒にビジネスを作り上げられる「Azureに強い組織」にしたいと考えています。


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技術者の視点だけではなく、ビジネス視点で取り組みたい


私がAzureの周知・推進をする理由の一つに、長年インフラに携わってきた経験が挙げられます。もともと私はオンプレミス出身で、前職のクラウドインテグレーターでは8年間、オンプレミスからパブリッククラウドまで、「クラウドを使ってサーバーを構築したい」というお客様の要望を実現させる、いわゆる現場の業務を担っていました。

移り変わりの激しいインフラの最前線に身を置いていたため、オンプレミスが主流だった頃から、仮想サーバーが流行り始め、クラウドが登場して大きなインパクトを与え、そしてオンプレミスの需要が目に見えて減っていく......という移り変わりを身をもって体験しました。

それと同時に、オンプレミスからクラウドに切り替えていく中で、クラウドの良さをリアルに実感したんですね。一つのクラウドでも、人によって使い方や生かし方、作り上げる形が違う。だから、インフラ目線ではなく、もっと広い視野でビジネスにクラウドを生かしたいと思うようになりました。

その思いを実現する場として選んだのが、ISIDでした。ここでは、これまでのキャリアでは経験しなかった事業領域、たとえば金融業界や製造業など、クラウドの導入が急速に進み始めている業界、大きなうねりが起こり始めている業界に携わり、クラウドとの掛け合わせでいかにビジネスを広げていくかにチャレンジできています。

目標は、クラウドのプロフェッショナルとして、社内の技術者の見本になること。私にとってAzureは活用すればなんでもできる「四次元ポケット」のようなものです。その魅力を知ってもらうためにもAzureの伝道師として社内に積極的に発信し、多くのお客様のビジネスがより広がるよう、今後も取り組みを進めていきたいと考えています。

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株式会社電通国際情報サービス

https://www.isid.co.jp/

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